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先ほど薬を飲んだ,この薬が効いてくるまでに昼に書いた文章を見返して,お休みを言う.
今日は月一回の心療内科の予約の電話をした.
私は睡眠導入剤なしでは眠れないので,面倒臭くても投げやりな気持ちになってもいずれは行かなくてはならない.
私がお世話になっている心療内科は大体2,3日後の予約しか取れず,しかも土日と平日のうち2日は担当医がいないので、これらを加味して薬がなくなる1週間前には予約の電話をしなければならない.
これがなかなか難しい.なんでだろう,薬の残量は目で認識できているはずなのに.
夜飲んで,薬がそろそろないなと思って,眠ると全部忘れている.かわいそうな生き物だなあ.
電話をしたら女性の受付の方が対応してくれた.
担当医の名前と自分の名前を告げて,そうしたら「いつのご予約がよろしいですか?」と聞いてもらえる.
私は「直近の空いている枠に入れていただきたいです」ということが言いたかったのだけれど,例によってもう少しも言葉が思いつかず,
「えっと,1番近くで,空いている日があれば,そこで,いれて,いただけると,うれ,あり…,お願いします」というようなことを言った.
すごいのは,受付の人は私のこれらの言葉を遮らず,きちんと聞いてから直近の枠の案内をしてくれた.話すのが苦手な人に慣れているのかな.
同時に私は電話で予約ひとつスムーズに取れないのだなあと悲しくなった.直前にシュミレーションでもすればよかった.たぶん電話を掛けた瞬間に全部消えるけれど.
昔は話すことが得意だと思っていたのに,年をとればとるほどいらないことを考えたり,気取った言い回しをしようとしてみたり,途中で言葉の着地点が分からなくなってしまう.
これを脳の低下と一口でいうより,
会話の中で出力される文章ってある程度の定型文があって,その豊富さと応用のきかせ方がその人の会話の個性としてあらわれると思うのだが、私は今その定型文の輪郭が曖昧になっているという感覚がある.
こういわれたらこう返す,みたいな言葉の組み合わせが頭の中の戸棚で整然と並べられており,たくさんの引き出しに瞬時に手が届く状態にあったのが,
今はどの言葉がどの引き出しに入っているのか毎回迷うし,引き出しの中身もしっちゃかめっちゃかになっていて,そうこうしているうちに吐き出しかけている言葉の鮮度も落ちてきて,いよいよわからなくなってくる.
先ほど飲んだ薬が効いてきて頭がぶつりてきにぐわんぐわんなので,寝る.
おやすみなさい.